ひょうきん族からヨガ極めた巨匠へ!片岡鶴太郎激変の足跡と秘話
鶴太郎 昔の爆笑お笑い芸人としてのテレビ画面での暴れっぷりを知る世代にとって、現在の研ぎ澄まされたストイックな姿は、まるで別人のように映るかもしれない。アツアツおでんを顔面に押し付けられて悶絶し、近藤真彦のモノマネで茶の間を爆笑の渦に巻き込んでいたあの男が、まさかインド政府公認のマスターになると誰が予測できただろうか。
かつてゴールデンタイムのバラエティ番組を総なめにし、片岡鶴太郎という名を聞けば誰もが底抜けな賑やかさを連想した時代があった。だが、鶴太郎 昔の熱気に満ちた姿を紐解いていくと、単なるタレントの枠にとどまらない、一人の人間としての表現欲求とすさまじい執念の軌跡が浮かび上がってくる。
【激変の全貌】ひょうきん族からヨガマスターへ至る奇跡の転身劇
体脂肪率一桁、体重125kg超だった巨漢時代からの圧倒的な減量、そして毎朝午前1時に起床して4時間以上をヨガと呼吸法に捧げる極限の生活スタイル。メディアで現在の姿が報じられるたび、SNSやネットニュースでは驚嘆と困惑の声が入り交じる。かつてはお腹を突き出して汗をかきながら笑いを取っていたお笑い芸人が、なぜここまでストイックな境地に達したのか。
その変遷は決して一朝一夕のものではない。お笑いの頂点に立ち、役者として賞を総なめにし、プロボクサーのライセンスを取得し、さらには筆をとって画家へ。彼が歩んできた道は、常に既存のイメージを破壊し、新たな自己を再構築する壮大な実験の連続だったのだ。
『オレたちひょうきん族』で天下を取ったお笑い芸人時代の熱量
1980年代、伝説のバラエティ番組であるフジテレビ系『オレたちひょうきん族』で、彼は一躍時代の寵児となった。当時太田プロダクションの期待を担う若手エースとして頭角を現し、お笑い芸人として目覚ましい活躍を見せる。ビートたけしや明石家さんまといった怪物たちがしのぎを削る狂騒のなか、リアクション芸のパイオニアとして独自のポジションを築き上げた。
アツアツのおでんを無理やり食べさせられるリアクションや、「小森のおばちゃま」「ピヨコ隊」といった強烈なキャラクターの数々は、当時の子供から大人までを虜にした。体当たりで笑いを取りにいく貪欲さと、土壇場で見せる卓越した間合いの感覚。文字通り、80年代のお茶の水の熱気を牽引していたのは彼だった。
本格ドラマで開花した演技力!『季節はずれの海岸物語』と代表作
芸人として頂点を極めた彼が次に向かったのは、役者の世界だった。単なるタレントのドラマ出演という域を遥かに超え、映画『異人たちとの夏』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。その演技力は映画界・テレビ界を唸らせた。
特にフジテレビの月曜9時枠で放送された『季節はずれの海岸物語』では、湘南の海岸を舞台に不器用で切ない大人の恋を演じ、従来のイメージを一新。多くの視聴者の涙を誘った。さらにサスペンスの不朽の名作『終着駅シリーズ』では、無骨でありながら温かい眼差しを持つ牛尾刑事役を長年にわたり好演。役者としての確固たる地位を築き上げた。
ライセンス取得の衝撃!プロボクシング挑戦で見せたストイックさ
役者として多忙を極めていた30代後半、彼は周囲を驚かせる行動に出る。プロボクシングの世界への本格挑戦だ。単なる趣味の領域を超え、プロのセコンドライセンスを取得。リングセコンドとして後輩ボクサーのセコンドに立つ姿は大きな話題を呼んだ。
過酷な減量やトレーニングを自らに課し、肉体を限界まで追い込む姿勢。このボクシングへの情熱こそが、後の肉体改造や過酷な自己管理への大きな転換点となったと周囲の人間は語る。表現者として自らの肉体そのものを研ぎ澄ますプロセスが、この時期に急速に加速していったのだ。
日本美術家連盟への加入と文化人としての開花
40代に入ると、その溢れ出る表現欲求はキャンバスへと向かう。独学で始めた墨彩画や陶芸、書道において、驚くべき才能を発揮した。旅先で出会った自然や命の躍動を独特のタッチと温かみのある色彩で描き出し、個展を開催すれば全国で大盛況となった。
その芸術的評価は極めて高く、ついに日本美術家連盟の会員としても推薦・承認されるに至る。お笑い芸人出身のタレントが本格的な美術家として専門機関に認められる例は極めて稀であり、彼が注いだ並々ならぬ情熱と技術の高さが証明された瞬間でもあった。
毎朝の過酷な日課とヨガインストラクターとしての現在地
そして現在、彼の代名詞となったのがヨガである。単なるヘルスケアやエクササイズではなく、インド政府公認の高級ヨガインストラクター(プロフェッショナル・ヨガ・マスター)の資格を取得。内臓を自由に動かす「ナウリ」の技法をマスターするなど、その域は解剖学的・精神的にもプロの専門家を驚嘆させるレベルに達している。
毎朝午前1時に起床し、約4時間にわたる瞑想、ポーズ、呼吸法、そして丁寧な食事法を実践する超人的なルーティン。昔の破天荒なお笑い芸人像から、精神と肉体を極限までコントロールする文化人・瞑想家への進化。劇的な変貌を遂げながらも、その根本にある「表現すること」「生きること」への純粋な探求心は、昔も今も変わらず脈々と流れている。 (出典: 鶴太郎 昔(Yahoo!ニュース))