Snow ManとTWICEが放つ9人ダンスの魅力を徹底解剖!
9 人 ダンスがエンターテインメント業界を大きく揺さぶっている。ステージ中央に1人が立った時、残り8人が左右に描くシンメトリーの美しさ、あるいは刻一刻と変化するV字やダイヤモンド型のフォーメーションは、ひとつの芸術作品と呼ぶにふさわしい。単に人数が多いという理由だけで成立するパフォーマンスではない。コンマ数秒のズレも許されない極限のシンクロ率と、視線を誘導する高度な構成力が組み合わさることで、観客は息をのむような臨場感に引き込まれていく。
世界的なトレンドとして定着した9 人 ダンスは、ダンス&ボーカルグループが個性の際立ちと集団美を両立させるための最適解として機能している。個々の高いダンススキルはもちろん、グループとしての絆や統率力が試される試金石でもある。本稿では、日韓の音楽シーンを牽引するトップグループの事例を交え、その圧倒的な魅力と高難度な振付の裏側に迫る。
Snow ManやTWICEが示す9人ダンスの魅力と高難度フォーメーションの秘密
現在、日韓のトップシーンで圧巻の存在感を示す代表格がSnow ManとTWICEだ。9人という奇数編成は、中央に強い軸(センター)を配置しつつ、左右4人ずつによる完璧な線対称や、奥行きを活かした重層的な立体感を自在に作り出せるメリットを持つ。5人組や7人組に比べ、ステージ上の可視面積が飛躍的に広がるため、アリーナやドームクラスの大規模会場でも一瞬で視線を集める爆発力が生まれる。
しかし、人数が増えるほど「ズレ」の目立ちやすさは指数関数的に跳ね上がる。1人の角度が数センチ傾くだけで、全体の幾何学模様は一瞬にして崩壊してしまう。TWICEが見せる精密機械のような整列や、Snow Manが放つダイナミックな高難度のアクロバット演出は、膨大な練習量とミリ単位の立ち位置調整によって支えられている。圧巻のシンクロフォーメーションは、個々の圧倒的なスキルとグループ全体の高い集中力が合致した瞬間にのみ生まれる奇跡の造形美なのだ。
STARTO ENTERTAINMENTを牽引するSnow Manと岩本照の振付演出
J-POPシーンにおいて、ダンスパフォーマンスの到達点を更新し続けているのがSTARTO ENTERTAINMENT所属のSnow Manだ。彼らのダンスにおける最大の強みは、メンバーの岩本照が手掛ける極めて独創的かつ難度の高い振付にある。岩本は人間の身体可動域や視線移動を巧みに計算し、9人という多人数だからこそ成立するトリッキーな構成を次々と生み出している。
代表曲『ブラザービート』で見せたポップでコミカルなキャッチーさと、複雑なフォーメーションの交差を共存させる手腕は、まさに彼らならではの独壇場だ。アップテンポなビートに乗せてめまぐるしく入れ替わる立ち位置、一列に重なって千手観音のように見せる視覚トリックなど、観客を楽しませる仕掛けが随所に散りばめられている。岩本の妥協なき振付指導と、それに応えるメンバーのポテンシャルが、Snow Manのライブパフォーマンスを唯一無二のエンターテインメントへと昇華させている。
JYP EntertainmentのDNA:TWICEからNiziUへ継承される9人の美学
K-POPおよびグローバルガールズグループの金字塔を打ち立てたJYP Entertainmentもまた、9人編成の可能性を最大限に引き出してきた先駆者だ。プロデューサーのJ.Y. Parkは、グループ全体の協調性と個々のキャラクターの際立ちを両立させるグループメイキングで知られる。その象徴的存在であるTWICEは、デビュー以来、寸分の狂いもないシンクロダンスと愛らしいポイント振付で世界中のファンを魅了してきた。
このJYPの遺伝子を色濃く継承しているのがNiziUだ。9人のメンバーが描くフォーメーションは、キャッチーでありながら一糸乱れぬ精緻さを誇る。J.Y. Parkが提示する指導哲学は、個性の尊重と徹底した基礎トレの融合にある。大人数でありながら誰一人として埋もれることなく、9人全員が代わる代わるスポットライトを浴びるシームレスなパートチェンジは、まさにJYP Entertainmentが長年培ってきたプロダクション美学の真骨頂と言える。
YouTubeやNetflixが拡張するダンス&ボーカルグループのグローバル展開
現代の映像プラットフォームの普及は、パフォーマンスの鑑賞体験を根底から変えた。YouTubeで配信されるDance Practice(ダンス練習)動画は、MV以上の再生回数を記録することも珍しくない。照明や編集の誤魔化しが利かない固定カメラの映像は、9人のシンクロ率や足音の一体感をダイレクトに伝え、世界中のダンスファンやクリエイターの間で熱烈な分析合戦を引き起こしている。
さらに、Netflixをはじめとするストリーミングサービスで配信されるライブ映像やドキュメンタリーコンテンツは、グループの舞台裏にある苦悩や研鑽のプロセスを世界同時に届ける。画面越しでも伝わる9人の立体的なフォーメーションと圧倒的なオーラは、言語の壁を容易に飛び越え、J-POPやK-POPの枠組みを超えたグローバルなファンベースを獲得する強力なエンジンとなっている。
奇数構成が生む幾何学美:なぜ「9人」のグリッドは観客を惹きつけるのか
なぜエンターテインメント業界において「9人」という数字がこれほどまでに支持されるのか。視覚心理学的なアプローチから見ても、9という数字には特別な効果が存在する。3×3のグリッド構造を形成できる9人は、ステージ上に明確な「中心」と「奥行き」を作り出すのに最も適した人数だからだ。偶数グループで起こりがちな中央の空白(センター不在感)が生じず、常に視線のピントを絞りやすい。
また、9人は3人×3チーム、あるいは4人・1人・4人といった変形ブレイクダウンが容易であり、曲の展開に合わせて万華鏡のように表情を変えることができる。主旋律を歌うメンバーを引き立てつつ、バックで8人が巨大な波のような立体的なダンスを構築する快感。この壮大な視覚的カタルシスこそが、観客の脳裏に強い印象を刻み込む最大の秘密なのだ。
2026年のエンターテインメント業界における9人ダンスグループの未来
音楽表現が多様化を極める中、9人の大型グループが放つ熱量と完成度は、ライブエンターテインメントの復権を象徴するアイコンとなっている。大人数だからこそ可能な圧倒的スケール感と、一瞬のスキも見せない緊張感。この二律背反する要素を高次元で融合させたパフォーマンスは、AIやデジタル技術が進化する現代だからこそ、人間の身体性の凄みとしてより一層の輝きを放つ。
Snow ManやTWICE、NiziUが切り拓いてきた高難度なパフォーマンスの系譜は、次世代のグループにも大きな影響を与え続けている。個の才能を結集させ、9人という集団で極限の美を追求する彼らの挑戦は、これからも世界中の観客を魅了し、音楽史に新たな金字塔を打ち立てていくに違いない。 (出典: 9 人 ダンス(Yahoo!ニュース))